占星術・心理術メモ

占星術/タロット/サビアンシンボル/心理術

プログレスとトランジットでシンプルに時期を読む方法を解説(今回は結婚時期の例)

占星術でしばしば求められることとして、時期を読むというのがあります。
あらかじめ何が起きるのかを具体的に言うことはできませんが、どんな種類のことが特定の時期に起こりうるのかを、占星術では考えることができます。
占星術を学ぶ過程では、逆に実際の出来事と照らし合わせて、ホロスコープ上の配置のもつ意味を類推することができるわけです。
ということで、最近のニュースで中川翔子さんの結婚を例にとって見てみます。なぜこの話題を取り上げるのかというと、中川翔子さんの出生時間が公表されているからというのが大きい。

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上記の図は、ネイタル、プログレス、トランジットの三重円です。三重円ともなると見るべきところがかなり多くなりますが、シンプルに重要なポイントを読みましょう。

女性の結婚運の場合は、まず太陽、7ハウス、7ハウスの支配星が最も重要です。

太陽は10ハウスで牡牛座15度ですから、社会的な立場があり、尚且つ資産があるとかビジネスの才能があるというようなイメージになります。牡牛座15度は12サインに於いて金運が最も高まる度数でもあります。

太陽は4ハウスの月とオポジションであり、家庭と仕事を両方とも重視して、忙しく行ったり来たりするというのが人生の柱になるという感じです。

7ハウスの木星はパートナー候補が豊富であることを表すので、一人に絞るのを難しくしていたかもしれません。ただし、太陽と月は牡牛座と蠍座ですから、これと決めるとしつこいということ。

7ハウスの支配星は天王星で5ハウスにあります。旦那さんは動物好きだそうですが、古い占星術では家畜としての動物は仕事をさせるという意味で6ハウスですが、現代の愛玩動物としてのペットは趣味の5ハウスの方が相応しいといえるでしょう。

 

ネイタル(n)から時期読みに移ります。

まずはプログレス(p)ですが、p月がn金星にコンジャンクションでした。正確なタイミングは2ヶ月ほど前です。結婚のきっかけとしては、n金星かp金星が絡むことが比較的多いようです。金星の憧れや華やかさのイメージが関係していると思います。

プログレスに関してはざっと見たところこれだけで、とてもシンプルですが重要な配置です。

次はトランジット(t)。

まず目につくのは、ホールサインハウスでは冥王星水瓶座入りというインパクトのある切り替えの時期が、結婚の7ハウスに当てはまります。冥王星はもちろん変化の大きなきっかけ。

加えてt天王星が、n太陽、nノースノード、MCが集合しているあたりに重なっていますから、社会的な立場を意識しつつ人生の方向性を新しくしていくという意欲が生まれてくる時期です。

7ハウス水瓶座冥王星が入ったということも合わせると、未来志向の結婚だと感じられます。古いものを断ち切るというニュアンスもありつつ。

 

今回はシンプルなわかりやすい指標を用いた読み方を解説しましたが、複雑で高度な読み方をするとなると、それぞれの惑星がその人にどのような気分、感情、環境との関係を形成しているのかをもっと内面的に入り込んで読んでいく必要があると思います。

ホロスコープから湧き上がってくるイメージに自分を没入させるという感覚…

だからといって具体的な出来事を予測しようとするのは徒労に終わる可能性が高いですが、そのような感覚に身を置いた上で質問に答えるということが、解答の的確さを保証することにはなると思われます。