占星術・心理術メモ

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コンジャンクションとノーアスペクトについての解説

コンジャンクション(0度)のアスペクトを形成する惑星は、お互いの作用が混ざってしまって、それぞれを分離して捉えるのが難しくなる傾向があるように思われます。

そのアスペクトがある人にとっては、いつもセットで働くのが当たり前で、その状態に慣れてしまいます。

コンジャンクション以外のメジャーアスペクトオポジション(180度)、トライン(120度)、スクエア(90度)、セクスタイル(60度)は、惑星からすると離れたところにそのアスペクトを形成する惑星があるためにいわば対象化して見ることができます。

その離れたところというのは、別のサインやハウスであり、自分とは異質な影響を持ち込む回路ができるということにもなります。

例えば、水星と金星のコンジャンクションは、表現力の豊かさを表しますが、水星は言語能力とか手作業の技術を示し、金星は美と調和の感性をそこに付け加えます。

それと同時に、惑星の影響が混ざり合ってしまうので、水星単独の硬質な論理性を純粋に発揮するのを難しくする面も出てきます。金星にはやはり柔らかい質感があります。

 

ノーアスペクトとは、一般的な解説では、メジャーアスペクトを持たない惑星のことを指しています。

その性質は、簡単にいうと過剰に機能するか、あまり目立たないということになります。

ノーアスペクトの惑星は、その他の惑星との関係性が希薄であるために、ほどほどさがわからなくなって、働きが強まり目立つというのが一つ。もう一方では、惑星全体の相互作用から放置されているかのように、その惑星が示す事柄が人生の中で不活性状態にあるように見えます。

コンジャンクションの惑星が、その他の惑星とメジャーアスペクトを取らないという配置がしばしばありますが、これもノーアスペクトの範疇に含めてもいいのではないかと思います。

コンジャンクションの惑星はお互いに混ざり合うので、他の惑星を対象化して関係を結ぶことが難しいというのが、その理由です。

例えば、山羊座で金星と火星のコンジャンクションがあり、それが他にメジャーアスペクトがない人は、その人は美容に熱心過ぎて、常識の範囲を超えているというケースもありました。

男性のホロスコープで金星がノーアスペクト、或いは女性のホロスコープで火星がノーアスペクトという場合には異性と付き合うのが困難であるケースがよく見られます。ただし見たところ、同性に興味が向く傾向が出てくるということでもないようです。