意識的な計画は迷うことしかできない
先行きが見えないことがある。占星術でいうと、起業、ギャンブル、子供などに関しては同じ5ハウスの項目である。これらは全てどうなるか予測を立てることができないということで、ギャンブル的な要素がある。
将来を予想して計画を立てようとするが、計画通りに展開しないのが5ハウス的なものだ。
考え、先のことを計算をする時には、個人の視点からそうしているに過ぎない。
個人の視点から見たリアリティは大海の中で生まれては消えていく泡のようなものだ。
泡の視点ではなくて、海の視点から物事を判断しなければ、本当のリアリティはわからない。
海とはつまり無意識であり、泡は個人の意識だ。
個人が死んで意識が消えても、無意識は存在し続ける。
人は眠ると夢を見て、泡の皮膜の中から海に溶け出していく。
計画、計算は泡が作った一時の迷いで、現実は海の方にある。
夢からアイディアを持ち込むと、泡はそれを自分で考えたのだと思い込む。
けれども思考は常に後追いでそれを知るに過ぎない。
それでもそのアイディアが正しければ、それで問題はなく、物事は上手くいく。
思い込みから解放されて、無意識に従うこと
偏見や思い込みの弊害は大きい。人生が思い通りにならない原因はほとんどここにあるのではないか。
偏見は偏った見方ということであるが、偏っているということは、他のいろいろな可能性を排除しているし、自閉的な感じもある。おそらくそのものの見方が正しい時には、偏見と言ったり、思い込みと言ったりはされない。
何かを思い込むという時には、過去にそうなるに至った何らかの経験があるはずだ。その時にその経験に対して間違った解釈をして、定着させてしまうと良くない思い込みということになる。
未来にはさまざまな可能性があって、その内のどの可能性が実現するのかは決まっていない。けれども偏見は他の可能性を覆い隠してしまうし、特に問題なのは自覚がないこと。
幼少期に厳しく育てられた人にはその傾向が強くなることもあるだろう。或いはネガティブな体験を深刻に捉えすぎてそうなることもある。
人生が変わっていく時には、思いがけない可能性に気がつくようになることが必ずあると思う。それでいつもの考え方や行動を変える。
新しい発想に気がつくためには、一つは自分の感覚に注目することがある。習慣となっている考えや行動の違和感に敏感であるのが大切だ。
違和感のあることについてはきっぱりとやめてみる。そうでないといけない、そうしなければならないという過去の自分の価値観を、現在の自分の感覚は受け付けなくなっているということだ。
この感覚の変化は無意識からやってきているのだと思う。思い込みを持つのは意識であって、そこから自分を解放して自閉的な回路を壊し、客観的に見てより正しい見解に導いてくれるのが無意識だ。
では無意識は自分をどこに導いてくれるのかというと、それは日々自分が抱いている理想であり願望のイメージに向かっていく。だから無意識に指令を出すことを忘れないようにするべきだ。
マーケティングなどは、過去のデータから未来を予想するが、データは客観的であってもそれを使うのは偏見を持つ人間であるし、過去の流れと同じように未来に繋がっていくとは限らない。だからマーケティングにはそもそも限界がある。
一方の無意識は非個人的だし、空間的にも時間的にも限定されてはいないので、無意識からはもっとも有効な解を引き出すことができる。
無意識に誘導されることの賢明さ
眠りから目覚めた直後は脳がもっとも活性化されているらしい。
うつ状態の時期などは、目覚めてすぐに暗い想念の塊があるような感じがすることもある。それを自分でサーチしているところもある。そのようなネガティブな想念が見つからないとすれば、調子が少し良くなっていることがわかる。
何か願望を具体的に持っていて、それを目標として常々意識している時には、ネガティブな考えは視界の外に追いやられる。それが完全になくなるわけではないが、いつの間にか忘れている。
目標を持たないのは危険なことなのかもしれない。
でも多くの人は、特に目標を意識せずに生きていて、生活のために仕事に追われることで、ポジティブなこともネガティブなことも忘れて生きている。それはいい面もあるが、悪い面としては自分の人生を自分の望むように変えていくことができない。
人並みのほどほどの人生しか自分にはあり得ないと思い込んでいる。
人生は無意識に誘導されているが、そのことに多くの人は自覚がない。
無意識に自分が望む未来像を刷り込むことで、自分の人生は自動的にそこに向かって誘導されていく。棚ぼた的に偶然いいことがあるのを待つのはつまらないことだと思う。
願望をイメージすることは、いつでもどこでも簡単にできる。それを習慣にして毎日できるだけ思い出す。思い出すだけではなくて、新しくつけ加えたり変化させたりするのがいい。それはイメージをフレッシュなものにするためだ。これを継続して、精神状態の変化をチェックする。
無意識は集合的無意識と重なっているので、無意識に自分を開いていくことは、個人的な妄想、思い込み、誤解を打破することにもつながる。だからより現実的な選択や判断をすることができることになる。
それはとても便利なもので、考えることをしないで最短距離で目標に近づくことを可能にする。
運命は無意識の中にある
氷山の見えている僅かな部分が意識の領域であり、水面下に隠れている大部分の氷の塊が無意識であるという例えのように、無意識の方が広大な領域を占めている。
考え事をしながら道路を歩いていると、周囲を気にしていないし、何があったかも、どんな人とすれ違ったかも覚えていない。けれども問題なく道路を歩くことができる。無意識が自動的に歩行のサポートをしてくれているということだ。
無意識は意識できないわけだから、コントロールすることができない。むしろ意識的に行うことが無意識の影響のもとにあるといえる。
しかし無意識は意識的に考えること、イメージすることの影響を受けている。意識に無意識が反応してくれる。だから考えることの内容を努めてポジティブなものにしないといけない。
意識と無意識が相互に影響を与え合っていて、ポジティブな考えはその人の無意識的なポジティブさを増幅するので、さらに意識的にもポジティブな人になる。
日々のこうしたプロセスの中で人格や運命が構成されて、人生を形作っている。繰り返すことの影響力は大きいから、何もしていないように感じる日常においても、自分の考えを調整するかどうかで、未来は大きく変わる。
自分の未来を知っている人はいない。一部は知っているかもしれないが。同じように自分の運命を知っている人もいない。運命は無意識の中にある。だからぼくは無意識を変えることに深い興味を持っている。
夢が現実に反映される実体験の例
少し前、今年に入ってからの夢の話。
細かい記憶は大分薄れてはいるけれども書いてみる。
細かいところまで覚えていないし、記録もつけていなかったので、手短に要点だけ述べると、左の腕に注射をされたことがあった。注射器の中の液体はピンク色だった。
左腕は生命の木では、ケセド(木星)にあたる。或いはケセドとネツァク(金星)の間のパスでタロットカードでいうと、運命の輪だ。
ケセドは社会との関わりを示し、ネツァクは個人的な対人関係などである。運命の輪は社会という輪っかに入ることだし、チャンスや幸運との結びつきがあるとされる。
注射されたということは、エネルギーの注入とみてもいい。ピンク色は憧れの感情などだろうか。自分が憧れの感情を持つのか、誰かの憧れの感情を注入されたのかはわからない。
それで夢と現実との結びつきの体験として何があったのかというと、久しぶりにある友人から連絡が来て、会うことになったのが一つ。
もう一つは、ブログの読者の方から鑑定の依頼が入った。
でもこの鑑定の依頼は、やりとりの途中で連絡が途絶えてしまったので、金銭的な恩恵は受けられていない。この原因としては、僕の出生図の金星にトランジットの土星がオポジションであることが影響していると思う。金星=お金を土星がカットするという。
ユングのいう集合的無意識を通して、夢の世界はあらゆる存在と繋がっている。それで夢の中の体験が、現実の具体的な出来事に反映さてていくこともある。
これは受け身の体験だけれども、反対に無意識に自分の願いをインプットして、それに協力してくれる人やチャンスが現れるのを待つということもできると思う。それこそ誰でも、無意識にそうやって幸運や不幸を自分で招いているのだろう。
ホロスコープを実感に結びつける必要性
占いに興味を持つということは、自分を知りたいとか、人生を変えたいという願いがあるのではないだろうか。
自分の本質をもっとよく知りたいと思ったとして、占い師の所に行き話を聞くと、その占い師の解釈を知ることができる。別の占い師に話を聞くと別の解釈が聞ける。
そうして納得できたり、いまいちしっくりこなかったりする。しっくりこないからといってその占い師が悪いのかというと、そうとも限らない。自分自身の頭が硬いだけということもある。でも占い師の伝え方があまり上手くなかったのかもしれない。
考えられる問題は、色々な話を聞くことで結局混乱して終わるというのがある。人に解釈を伝えられるだけでは、自分の実感がなくて、その意味では効果が弱い。
人が変化するには、実際に経験してみることが必要だ。経験して納得することの効果は絶大である。反対に頭の中で考えるだけでは、止め処なく巡らされる思考が迷う。
だから例えば、自分の人生目標が見つからないというときは、太陽のコンディションをアスペクトなどを含めて全て読んで解釈する。そして具体的にそれに当てはまるような行動を実行に移す。それでしっくりくるという実感があれば、その解釈は正しい。あまりしっくりこなければ、別の解釈をし直してまた行動すればいい。
アスペクトは複数あることもあるので、一つ一つバラしてそれぞれに取り組んでいくのがいいと思う。
サビアンシンボルも読んでみれば、もっと具体的にイメージを膨らませやすい。
具体的な行動に移る前に、そのアイディアが心から楽しそうに思えるかどうかも重要だ。だから繰り返しイメージしてみて自分の感覚を確かめてみるものいいと思う。
積極的に生きている人、それぞれの分野で活躍している人ほどホロスコープの特徴はよく表れると言われるから、逆に占星術を知っている人はホロスコープの配置から自己実現の試行錯誤の糸口を得ることもできる。
松浦勝人さんのホロスコープの月と海王星のスクエアの意思決定における興味深いスタイル
松浦会長はいつもお酒を飲んでいる。いつもと言っても、動画で見る範囲でしか知らないので、どのくらい飲んでいるのかはわからないが、酒が入ると意識はぼんやりとしていくと思う。僕はお酒を飲まないので、どんな効用があるのかよくわかっているわけではないのだが。
松浦さんは獅子座の月と蠍座の海王星のスクエアがある。月は日常で、海王星はお酒だ。
彼の発言で色々興味深いものがあったので、そのことについて書く。
その前に、昨日も書いたように、ホロスコープの月の状態は仕事にも実は結構影響する。仕事はほぼ毎日するものだし、日常の一部であって、当然月の配置に適合しないものは続けるのが難しい。
獅子座の月はエンタメだし、海王星はアートとか音楽で、音楽の会社、芸能事務所をするのは頷ける。
彼は睡眠に問題を抱えているらしく、ある時は眠れない日々の中で、眠るとはどんなことかを知るために、眠りに落ちる瞬間を意識できたことがあったそうだ。瞑想の訓練の一部にあってもおかしくないような体験だと思う。
他にも会社のトイレの個室でじっと座りながら、気がつくと1時間ほど経っていて、眠っている自覚はないのだが、頭の中では考え事をしているということがあったのだそうだ。
これもある種の瞑想というか、経営で何をするべきかを通常の迷いの知性としての思考ではなく、トランスパーソナルな無意識を活用した思考をしていたということだ。
会社経営のような重要な意思決定を行わなければならない仕事を成功させるには、超能力のようなものが必要不可欠とも言われるが、松浦さんのエピソードは面白い実例ではないか。
成功した起業家は、誰しも身体のいずれかのチャクラが開いているという話もある。ヨガの指導者の話。その開いているチャクラの箇所によって、能力にバラエティができる。
今回の例は月と海王星のアスペクトの作用の一例であるが、経営者によってはさまざまなスタイルがあるだろうし、他にも色々なケースを見てみたいと思う。